2月23日〜26日 大島漁協文庫救出活動&落成式!

2016年最初の大島漁協資料救出プロジェクトが、
2月23日(火)〜26日(金)の日程で行われました。

今回の参加者は教員と院生、学部生、さらに神奈川県立図書館の職員二名が
応援に駆けつけてくださり、総勢15名での活動となりました。

時代の古い資料や痛みの激しい資料を、
ファイルやポケットフォルダに収納することが今回の主な作業です。


・・・そして、


25日にはついに大島漁協文庫落成式が開催されました!

大島崎浜美和太鼓の迫力ある演奏と虎舞から始まり、

大島漁協文庫の完成に携わってきた関係者の方々によるスピーチが、
和やかな空気のもと進んでいきました。

約五年間という長いようであっという間だったプロジェクトが、
大島漁協文庫の完成という結果で実を結んだことが、
落成式を通して改めて実感され、感慨深いものがありました。

落成式でも話題にあがりましたが、漁協文庫が完成したことで、
今後は実用に向けた運営を模索していくことになります。
これからも常民研の共同研究等でも、実際の資料の活用がされていく予定です。
多くの方々の知恵や経験をお借りしながら、
一歩ずつ今後の活動も進んでいければと思います。(文責:歴史民俗資料学研究科 M2 木村)

9月26日 シンポジウム開催!

9月26日

「漁協文庫の未来にむけてのシンポジウム 漁村文化と大島の未来」が、
9月26日(土曜日)、12:30〜16:00まで、気仙沼大島公民館にて開催されました。

 

 大島漁協成立の明治時代から系統的に百年続く貴重な資料群である漁協文庫を活用した今後の研究や、
漁協文書の意義について等、四人の演者の方からお話いただきます。

  

 大島の昭和三十年代の祝い膳の再現展示です。
 休憩時間には来場者の方々が見学をしていました。

 討論では、漁協文庫に期待することとして、
 演者の皆さまから、さらにはフロアーからも発言がありました。

 地元と研究者が互いに、漁協文庫を今後活用していくために必要である
 様々な課題を取りあげながらの討論となりました。
 
 講演会には職員、院生スタッフ含め75名ほどの参加がありました。
 これまでプロジェクトに携わってきた院生も、シンポジウムの会場設営の準備を行いました。
 なかなかの盛況ぶりで、大島漁協文庫が完成し、
 次の段階に進む漁協文庫のプロジェクトにとっても新たな良い出発になったのではないでしょうか。
 

 地元大島の皆さまを始め、遠方よりお越し下さった参加者の方々に、心よりの感謝を申し上げます。

(文責:歴史民俗資料学研究科 M2 木村)

9月26日(土) 祝!大島漁協文庫 内覧会

9月26日(土)
昨晩は強い雨でしたが、雨も弱まった本日。
最低気温16度と天気予報では出ていましたが、
過ごしやすい気温となり、この日を迎えることができました。

本日、神奈川大学重村三笠研究室からは先生方プラス修士2年の女子学生の参加です。

9時20分気仙沼発のフェリーに乗り大島へ向かいます。
大島に着き、さっそく漁協文庫へ。

修士2年の学生は上棟式ぶりの大島だったので
たくさんの方々の思いが詰まった漁協文庫が完成していて感激の思いでした。

  完成した『大島漁協文庫』

内部を覗いてみると
重村三笠研究室のメンバーが製作した本棚に
日本常民文化研究所と歴史民俗資料学研究科の学生の方々が救出した文書が並べられていました!

いままで同時並行で進んできた
日本常民文化研究所・歴史民俗資料学研究科と重村三笠研究室の作業が
ここで一つになり感動の瞬間でした。

神奈川大学日本常民文化研究所所長 田上繁先生と
神奈川大学重村三笠研究室 重村力教授も満面の笑みです。

地元の方、仙台から見に来られた方、
たくさんの方々が内覧会に足を運んでくださり、
笑顔で資料をご覧になっていて、こちらも大きな達成感を感じました。


これから、この大島漁協文庫がどのように活用され
地域の方々に親しまれていってくれるかが楽しみです。

今後、重村三笠研究室では家具作りを行っていきます。
最後まで全力で頑張っていこうと思います!!!

(文責:重村三笠研究室 修士2年 中野)

2015-09-25 9月24日 大島漁協文書 配架開始 三日目

9月25日

 文書チーム、三日目の作業報告を行います。
 今日はあいにくの雨に見舞われ、気温が冷え込む中での作業となりました。
 中分類番号ごとの整理と書庫への配架作業を、二つのチームに分けて進めていきます。
 

 整理チームは、漁協資料の中でもとりわけ点数の多い、
 600番台と700番台の整理を行いました。
 金融、経理関係の資料が多いため、公開が難しいものもあり、
 それを仕分ける慎重な作業となりました。
 
 そして、昨日より開始いたしました配架作業が大詰めを迎えました。
 膨大な量の文書にひるみましたが、目の前の課題を一つ一つ解決してゆくしかありません。
 そして16:30ごろ、配架完了。
 2011年5月から始まった作業が、一つの節目を迎えることが出来ました。



 明日26日は、いよいよ漁協文庫のお披露目とシンポジウムです!
 漁協文庫の内覧会は11:30〜11:45、漁協文庫建物にて、
 シンポジウム「漁村文化と大島の未来」は気仙沼大島公民館にて、
 12時半より開催されます。
 ひとりでも多くの方のご参加をお待ちしております。

(文責:歴史民俗資料学研究科 M2 木村・西原)

9月24日 大島漁協文書 配架開始 一日目・二日目

9月24日

 文書チームの作業もいよいよ大詰めとなりました。
 教職員、院生、学部生、総勢29名が23日に現地入りしました。
 今回のブログでは、23日と24日に行った活動をあわせてご報告いたします!

 初日23日は、顔合わせと軽い打ち合わせを済ませた後、

   

 大島漁協の事務所倉庫に置かせていただいている文書資料を、
 トラックの荷台に積んで、作業を行う大島開発センターに移動させることから始まりました。

   

 千葉勝衛先生に分類して頂いた資料分類の内、
 項目ごとに細かく分けた中分類に仕分けていきます。

   

   

 書庫に入れる資料は、この中分類の番号に従って、搬入をしていくことになります。
 初日は資料の移動と整理で終わりました。

 資料が詰った重たい段ボール箱を運んだ後は、
 旅館黒潮さんが提供してくださる大島の美味しい海の幸をいただき、
 自己紹介タイムです。

   

 今回初めて参加するメンバーも、だいぶ打ちとけることができたのではないでしょうか。

 引き続き24日の作業では、いよいよ文書資料の書庫入れを行いました!

   
   
     

 記念すべき大島漁協文庫ひとつめの資料が、千葉先生の手によって配架されました!
 自然と拍手も起こり、これまでこのプロジェクトに携わった様々な方の思いが形になった
瞬間だったのではないかと感じました。

   

   

 次々と書棚に資料が配架されていきます。
 今日は大分類の200番まで配架が完了し、
 また、ほぼ半分の資料は目録との最終的な照合も行うことができました。
 明日からは300番以降の書庫入れを行っていきます。
 2011年の震災当初から続いてきたプロジェクトもひとまずのゴールが見えてきました。
 明日以降の作業も、怪我なく頑張っていきましょう!

(文責:歴史民俗資料学研究科 M2 木村)

9月21日 9月大島漁協文庫WS② 3日目

9月21日(月)

朝から天候にも恵まれ、快晴の空の元昨日の作業の続きをするために公民館へと向かいます。
本日の作業も昨日に引き続き本棚づくりをしました。

沢山ある部材を、角を欠いたりワックスを塗ったり、棚をはめ込むためのダボ穴を掘ったり、細かな作業です。
角を欠く作業は少しのズレも許されないため、とても真剣です。


ワックス塗りは簡単そうに見えて、意外と力が必要だったり色ムラを出さないために均等に塗る必要があります。

みんな集中力が切れそうになりながらも一生懸命やっていました。

そしていくつか切り出したところで、いったん現場へ部材を持って行き設置作業!!
みんなの細かな作業もあって、見事ぴったりと納まりました!!

そして、昨日天井にぶら下げた照明器具に目をやると、なんと照明器材が!!


僕たちが現場から少し離れた公民館で作業している間に、電気屋さんが器材を埋め込んでくれました。
器材が入ると、一気に書庫としてリアルになってきた気がします。

はやく本棚もすべて完成させて設置したいですね。

(文責:重村・三笠研究室4年大福)

9月22日 9月大島魚協文庫WS② 4日目

9月22日(火)

本日の作業も昨日に引き続き現場班と公民館班に分担して本棚の塗装と設置の作業をしました。


幅の大きい棚板はワックスを塗るのにも時間がかかり一苦労でした。

現場に着くと建具屋さんが来られており、ドアの取り付けをしていました。


本棚の設置は切り出した部分が上手く噛み合わなくて時間が掛かってしまいましが午前中には3つ目まで設置出来ました。


お昼には大島のイベントでチャンチャン焼きを頂きました。とても頑張れそうです。


作業に戻り、残りの作業は塗装と設置だけなので塗り終わった材料からどんどん現場へ運んで行き設置をしました。

午後には建具の取り付けが終わり、アプローチ部分の工事も進んでいて、外観はだいぶ工事終わり形になってきました。


17時を過ぎた時点で大まかな作業が終わらなく残業することになりました。あと一息なのでみんな真剣です。

みんなの頑張りの結果、本棚の設置まで終わることができました。
遅くまでご苦労さまです。


(文責:重村・三笠研究室 B4 中山)