5月14日(土)

6:30 朝食
8:50 黒潮旅館出発
9:00 作業開始
まず、2階会議室にある資料(2-1)をバンジョウ(魚を入れる大きなかご)にまとめていく作業を行った。
床に散っている資料のほか、窓の下部にある作りつけの棚には戦前からの綴など大量の資料が収納されていたが、一部はかなり湿気を帯び成長した黴が発生していた(これらはおそらく収納環境による震災以前からのものであると思わる)。黴の除去は後日に回し、とりあえずバンジョウに移し風を通すこととした。
会議室の床面は泥や瓦礫、ガラスの破片などが散乱していることから、資料を集めながら瓦礫のかたずけもおこなった。
本日は漁協の運営委員である水上氏、小山氏、村上氏、菊田氏、小野寺氏、大島出張所長である村上氏、所長代理の白幡氏などが出てくださり、作業は予想以上に順調にすすんだ。

  

12:00-13:00 昼食のため一旦宿舎に戻る

13:30 作業開始
2-4書架(大島漁業協同組合資料文庫。書架№1〜6)はキャスター付きの書架が小部屋に収納されているが、この書架が津波の衝撃かなにかで歪み引き出せない状態となっていた。状態を確認するためとりあえず書架№5のなかからいったん資料を取り出して棚を引き出してみると、書架自体が歪んでいるわけではなく十分使用できるのことがわかった。
取り出した資料は、一部海水を被ったものがみられ湿気を帯びた状態であったため、書架自体を風通しのよい2-2会議室に移動し、とりあえず風を通すこととした。
14:10 神奈川大学歴史民俗資料学研究科の院生7名がフェリーで到着、さっそく作業に入る。
作業は3班に分けて行われた。
・2-2に残っている瓦礫の除去。
・2-1、2-5の資料をいれたバンジョウおよび段ボールに資料番号の札をはる。
・1階事務所の資料を広げるために、壊れたPCやロッカーが散乱した売店をかたずけスペースをあける。
人数も多かったため以上の作業は順調にすすんだ。

その後2-4書架から取り出した資料を1丁づつめくって状態を確認すると、黴の発生はみられないもののページの中まで湿っているもの多くページ同士が張り付いているものもみられた。それらは丁寧に竹べらなどではがしていく作業をおこなった。ただページに張り込まれた湿った写真がお互いにくっついているものもあり、これらの処理については課題となった。
夕刻、河北新報の小野寺記者による取材があった。

 

17:00 作業終了
17:30 夕食
18:40 ミーティング