5月16日(月)

6:00 起床
6:30 朝食

7:30 畑仕事
   前日同様、堺氏の指示のもと畑仕事を行う。萱の根などを、取り除く作業を行った。

9:00 被災文書救出作業開始
   2階の作業 前日の2-4-5の残りの作業を実施。完了。
   写真に関しては、日本写真学会「水害被災写真の救済に関するガイドライン」を参考にし、
   真水に浸け、汚れを除去し、水分をキッチンペーパーで取り除いた。その後、数時間自然乾燥させた。
   1階の作業 前日の1-5の被災文書の作業の続きを実施し、完了した。

9:30 水上氏と組合員の方が来訪

10:00 棚出し作業 
    文庫2-4-1を出すため2-4-3、2-4-2を引き出す。

   





文庫2−4−1の棚が簡単に引き出せない状況にあるため、まず、2-4-3の棚を引き出し、内部の文書を、2-5の上段に平置き。
    さらに、2-4-2は傾いており、キャスターが使用できないため、傾きを直してから引き出した。その後2-4-3同様、内部文書を2-1会議室の机上に平置きした。
    最後に、2-4-1も2-4-2同様傾いていたが、水平に戻して引き出した。2-4-1の文書の一部は水分を多く含んでおり、
    文書が棚を押し上げ引き出すことができなかった。
    そのため、電動ドライバーを使用し、棚のネジを外して文書を取り出した。
    文書全体は2-5の下段に仮置きし、その後、水分の多いものと、少ないものとを分別した。
   






11:30 2-4-1の文書救出作業開始
    水分が少ないものを中心に作業を開始。キッチンペーパーを使用し、水分を除き、エタノールを噴霧、カビ対策をこうじた。
   

12:00 昼食

13:00 作業再開
2-4-1の作業の続きを継続。

13:30 宿泊している旅館「黒潮」で開催された「2010年〜2013年度トヨタ財団採択「助け合い・支え合い共同ショッピングモール」構築事業のシンポジウムに
    田上教授が参加。気仙沼大島の復興・新生に関する取り組みが話し合われた。

15:20 B班の教職員である橘川俊忠教授、事務局の越智信也氏が来島。
   
    小松氏の運転で田上教授が作業場に到着。
    田上教授に代わって、前田准教授がシンポジウムに参加。
    田上教授と橘川教授・越智氏はこれまでの作業の確認とこれからの作業計画の打ち合わせを綿密に行なった。

16:30 水上さん来訪
    新しい教職員と対面、紹介、挨拶を行う

17:00 作業終了
    小松氏の運転で帰宿

18:00 夕食

18:35 泉水英計准教授がフェリーにより来島。田上教授が迎車。

20:00 ミーティング

明日の予定
・10時まで2-4-1の作業の続きを行い、その後、A班は島周辺の巡見を行う。
・B班が着き次第、ミーティング及び、2-4-1の作業の続きを実施する。

A班の感想と反省

◎阿部宇洋(文責)…様ざまな方のアドバイスのもと、作業ができることは大変有り難く思います。明日からも続けて頑張りたいと思います。
 新垣夢乃…資料の重要性を確認できた。
 近石哲…学校で学んでいることが、このような現場で活かすことができた。
 中村慧…紙資料の貴重性と脆さを改めて痛感した。
 平田茉莉子…同じ場所にあってもそれぞれの資料によって状態が全く違うので、1つ1つの対策をしっかり考える必要性があると感じた。
 張媛娣…カビの酷さに驚きました。はやく救出しなければならないことを再び実感しました。
 松浦瑛士…今の保存科学では文書の修復・保存法が明確に確立されておらず、しっかりした応急処置ができないのができないのが現状。被害別の処置法を最低限知るべき
である。