5月18日(水)

6:00 起床

6:30 朝食

7:30 畑仕事及び洗濯作業
   畑仕事は昨日同様、萱の根を取る作業を行う。
   洗濯作業は昨日回収したタオルを宿にて洗濯。

8:30 畑仕事終了、畑仕事組が現場に到着
   2-4-1で濡れがひどかった文書について、表面が乾いていた為、裏返す。
   こちらに関しては、手をつけない事とした。

8:45 洗濯組が現場に到着、ミーティング

9:00 被災文書救出作業開始
   昨日に引き続き、1-6のタオル・新聞交換及びキッチンペーパーの挟み込みを行い、
   2-4-1で水分が少ない文書に関しては、昨日同様の作業を行う。
   ばらばらになっていた2-4-1「永年保存 水産資料綴」を封筒にいれ、仮番号を「2-4-1(1)、2-4-1(2)」とつける。
   また、1-6から写真資料が見つかったので、アルバムを常民のビデオカメラで録画した後、
   写真をアルバムから取り出し、写真の保存作業を行う。
   応接室を開けた所、中は什器が散乱しており、ロッカーが置かれていた。
   ロッカー内には文書が収められている為、什器を片づけた後、文書を取り出すこととする。
   応接室内の文書は1-10とする。

10:10 水上氏来訪。現状把握を行う。
    文書整理に関しては、水上氏が村上氏と協議した結果、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教員に一任するとのお話であった。

10:40 橘川教授・越智氏両名、気仙沼・リアスアーク美術館へ。
    尾形家文書の応急処置を行う。袋の数は約80袋、一紙文書が約60点、冊子文書が約20点、総数約100点の模様。
    泉水准教授は院生の指揮をとるため、島に残る。

  ※リアスアーク美術館での作業内容

   10:40 浦の浜を出港
   11:30 リアスアーク美術館到着
   12:30 作業開始→84袋を確認。応急措置として水分の除去を優先した。
   1. 新聞を敷き、その上に封筒を一点一点取り出して並べる。
   2. 封筒の継ぎ目をはずし、取り出しやすいようにする。
   3. ベニヤ板の上に新聞紙・タオルを敷き、封筒から慎重に取り出した文書を広げる。
   4. キッチンペーパーを置いて軽く押さえる。
   5. 帳簿類は少し多めにキッチンペーパーを挟んでサンドイッチする。
   6. 黴が確認された文書2点については消毒用エタノールをキッチンペーパーに噴霧し、文書に当てる処置を行った。
   以上の応急措置を行って本日の作業は終了。明日、乾燥状態を見て、新封筒に入れる。





12:00 昼食

13:00 作業開始
    午前の作業を継続して行う。

13:20 千葉氏来訪
    整理されていなかったロッカーを1-2とし、1-1・1-2の整理を行って頂いた。
    





14:50 千葉氏帰宅。入れ替わりに漁協の職員である菊田氏来訪。1-3の文書の中から必要文書を探索された。
    現用文書であるものを選別し1-3に仮置き。

15:00 ミーティング
    1.千葉先生より「永年保存」と書かれた6冊の2-4-1を最優先で作業してほしい、との依頼があった。
    2.手をつけない予定であった2-4-1が、乾燥が進み癒着し始めた。
    3.キッチンペーパーの残りがわずかとなった。

    以上より作業内容を変更、1-6のキッチンペーパーの挟み込み作業を中断し、「永年保存」と書かれた文書にキッチンペーパーを挟み込む作業を優先、
    同時に、2-4-1の剥離作業を継続して行う。




16:15 水上氏来訪。現状把握を行って頂いた。

17:00 作業終了

18:00 夕食

19:00 ミーティング


明日の予定
・橘川教授・泉水准教授は9時20分の便でリアスアーク美術館に行き、尾形家文書の保全作業を実施。文書を新しい中性紙の封筒へ詰め替える。
・越智氏の指揮のもと、2-4-1の剥離作業を継続して行う。また2-1を分類し、段ボールに一時移動させた後、1-6の文書を二階に移動させ、乾燥させる。


文責 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程 三好周平