7月18日(土) 大島漁協文庫 上棟WS 1日目

7月18日(土)

本日は大島漁協文庫 上棟WSの1日目。
昨日までは雨が降っており台風も心配されていましたが、
本日は終了時まで殆ど雨は降らず、
それほど暑くはならず
快適に作業を進めることが出来ました。


7:50現場に到着。届いていた荷物を下ろすメンバー。

土台に置く基礎パッキンのスタディから始まりました。

斜めにカットするために印を付け丸ノコで加工していましたが、
のみとかなづちでトン!と一瞬。職人さんの芸に圧巻でした…!!


9:20には土台の打ち付けが終了。

10:00に根太の打ち付けを開始し、根太の間に断熱材を埋め込む…


数回の休憩を挟み、14:00には床を貼り終えました。
猛スピードで作業が進んでいきました!!

そして16:00、複雑に加工された大きな木材が登場。

これが

このように左右が合わさり、
あっという間に梁と柱が結合されました。

本日はこれにて作業は終了。
職人さんに教わりながら21日の上棟式に向けて頑張っていきたいと思います!


(文責:重村三笠研究室 曵田)

7月13日(月) WSの工具買い出し

7月13日(月)
7月17日(金)〜7月22日(水)に行われる
重村三笠研究室の学生による『第一回大島漁協文庫WS』で使う工具の買い出しに
大学院生4人でいってきました。
WSに使うカナヅチやサシガネやバールなどの様々な工具を購入しました。
うまく使いこなせるかの不安もありますが、
大工さんのご指導をいただきながら頑張ります。
宜しくお願いします!!


とうとう7月21日(火)には上棟式を行います。
皆様のご協力でどんどん完成に近づいていく『大島漁協文庫』
3回のWSで長期にわたり大島に行くことができるので
地元の方々と沢山お話ができればと思います。

大島の地元の皆様、関係者の皆様にはこれからも引き続き大変お世話になります。
宜しくお願いいたします。

(文責:重村三笠研究室 中野)

6月26日(金) 打ち合わせ/材木実測

6月26日(金)
重村三笠研究室のゼミ前(14:00〜)に
先生方+大学院生で『大島漁協文庫』の独立柱の打ち合わせを行いました。

腐ったりすることなく丈夫で長く愛されるものを作りたい!
という気持ちをしっかりと反映させるために
強いつくりをした最善の方法を考えています。
そのために参考になる建物の見学などもこれから予定しています。


3号館地下2階にて 18:00〜
常民文化研究所からいただく材木の実測調査を行いました。
大きなものは5.4mの長さがあり、持つのも大変そうでした。。
しかし、どの材木も味があり『大島漁協文庫』にピッタリな雰囲気でした。


どんどんイメージも膨らんできて楽しみです。


(文責:重村三笠研究室 中野)

ブログ再開! 6月22日 『安全祈願祭』

2011年5月から計画してきた『大島漁協文庫』がついに形になろうとしています。
6月22日の晴れた良き日に安全祈願祭を執り行いました。







多くの関係者の皆様が参列され儀が始まります。





祈願祭では神職のもと儀式が始まり
鍬入れの儀は力強い掛け声と共に行われました。

神前に玉串を奉り拝礼を行う玉串奉奠では
多くの関係者の方々の二拍手の音が敷地に響き緊張感が漂うとともに、
やっとここまできたという清々しさを感じました。

代表者3名による挨拶が終わると
約1時間で儀は終了し、今後についての意見を笑顔で交わしていました。


神奈川大学宮陵会宮城支部気仙沼地区会のご協力を得ることができ、会長の吉野忠さんと重村教授が会話を弾ませていました。


多くの方々が関わって完成に近づく『大島漁協文庫』
今後は7月の下旬、8月の下旬、9月の中旬の計3回、神奈川大学重村三笠研究室の学生によるWSを行います。
また日本常民文化研究所と歴史民俗資料学研究科の学生を中心とした、資料の分類と配架WSも2回予定しています。
学生達の気合いも入り、完成に向けての準備を着々と進めていきます。


(文責:重村三笠研究室 中野)

5月31日(火)

6:00  起床

6:30  朝食

7:15  黒潮旅館の前で、ご主人の堺さんと全員で記念撮影。

 

7:20  荷物を持って出発

7:30  最後の作業開始。
      田上先生手書きの通し番号札を箱一つ一つに貼りつける。
      2階の段ボール箱を1階に運ぶための置き場を長机の脚を折って作成。
      千葉先生、水上さんも来て、様子を確認し、漁協から来た若者に作業の指示。
      (窪田、小熊作業)黒潮旅館の冷凍庫で凍結してあった最重要資料6点を漁協に運び、
      番号を与え、通し番号1の段ボールに詰める。それをマル栄さんの冷凍庫に運び、
      そこに保管してあった4つの段ボールに通し番号を張る。

9:00  すべての段ボールに通し番号が貼られる。合計145箱。
      漁協の職員によって2階の段ボール箱すべて1階に下ろす。
      これで、明日奈良から到着する10トン冷凍車に運び入れる準備完了。


9:15  島内巡見出発(堺さんと小松さんの車に分乗)

      亀山頂上:風光明美な風景ではあるが、山の中腹に山火事の跡。地震のあと
      油が流出し、それに火がついて文字通り「火の海」になったという。強風の
      ため火が飛び火して、あちこちが山火事に。地震、そのあと津波、そして火
      事。恐怖の連鎖に地元の人々の苦悩を思い、心が痛む。

      大島神社:大きな岩がご神体。神殿の奥にその岩が鎮座する。神主さんご夫
      妻の歓迎を受ける。こういうときに、人との心の触れ合いを感じる。
      小田の浜から長崎の集落に抜け、そこにある昭和8年の地震の碑を見学。
      漢文で書かれてある。タイトルは英語で書かれ、珍しい碑文の形式である。
      その時、島の2か所が津波で横に分断され、島が3つに分かれてしまったと
      いう。以前から、地震津波の恐怖にさらされてきた島を実感する。

      漁協に戻る途中、港から亀山へのロープーウェイのロープが分断され、駅が
      破壊されている姿が目に焼きつく。

10:50 千葉勝衛先生が、我々を労うためにご自宅に案内してくださった。千葉先生
      が初めて民俗学に目覚めたという昭和17年に購入された柳田国男の『子ど
      も風土記』を見せてくださった。その後購読されていた『旅と伝説』『民間伝
      承』をお出しになり、さらに大島の初代組合長である菅原熊太郎と柳田の出
      会いが書かれている『雪国の春』を手にしながら、その当時の話をしてくだ
      さった。そして、うれしいことにこれらの本を常民研に寄付してくださると
      いう。ありがたいお話であった。そのあと、佐野所長はすかさず千葉先生に聞き書き調査開始。

11:30 聞き書きを続けれ佐野所長を残して、われわれは千葉先生宅を辞する。

12:00 名残を惜しみながら、フェリーで大島を出発。

      気仙沼駅前の食堂で昼食。そのあと、お土産物屋で買い物。

14:26 気仙沼駅発。

15:49 やまびこ号で一関発。

18:48 東京駅着。解散。お疲れさまでした。

(文責 小熊)

5月30日(月)

昨日に引き続き、梱包作業を行う。
台風2号の影響で、強い雨と強い風。気温も、9度まで下がる。寒い。

6時    起床

6時30分  朝食

       雨のため畑作業中止。

7時15分   黒潮旅館出発
    
7時30分   作業開始

       漁協関係者の方の協力もあり、昨日定めた目標分の作業がほぼ終了したので、資料群2-1の梱包作業にも着手。

12時    昼食

13時30分  作業再開
13時50分  佐野所長到着。
       資料群2-1の梱包作業も終了。ラベル貼りと後片付け以外の全工程が完了。

18時    夕食
       最後の晩餐。漁協元組合長の水上さんから、ビールの差し入れあり。
       旅館の堺さん、避難民の方々とも交流。

21時30分  ミーティング。一人一言。ラベルと写真の確認作業。
11時30分  作業終了。

●作業の進捗状況

全資料群の梱包作業が終了。1000以上の袋に詰め、総数150箱以上の梱包作業を終了した。
明日は、段ボールにラベルを張り、冷凍業者にすぐ引き渡せる状態にする。


●プロジェクトに参加して(発言順)

佐野所長
今回の活動は、常民研にとっても意味あるプロジェクトであった。常民研の活動は、下から目線の活動であるが、それが結果的に国との連絡が取れて、震災レスキューにつながった。そういう意味で、震災というマイナス面がプラスにできたのではないか。人と人のつながりもできた。学長の決断によって始まった震災援助活動であったが、それは学長の歴史家としての目があったからで、高く評価できるのではないか。

関口
今回は何かしたいと思いつつ何もできないでいたところで、常民研の活動があり、前日に急きょ決定したが、現地を見て作業ができたのは良かった。
現地の方の「神奈川大学の事は忘れない」「大島の事を忘れないで」のお言葉を心に留め、このまま捨て置くことはできないという思いを新たにした。

田島先生
色々作業をしたが、この資料を使って何をしたいのかを考えさせられた。歴史にとってもこの活動がどのような意味を持つのか考えさせられた。
学長の決断は素晴らしいと思う。しかし、学長に我々の活動が伝わっているかどうかわからないので、今回の我々の活動とその成果をぜひ伝えていただきたい。

岡田
今回のように直に資料に触れられる機会は少ないので感慨深く、日常使っていたような文書が資料としての価値を持つというということを実感することができ、興味深かった。

小熊先生
このような資料に触れる機会は少ないが、ここのように資料が多種多様に残っている事例は少ないということを知り、興味深かった。
たんなる漁業の組合にとどまらず、島の活動全体にかかわる活動があったということに驚きを感じている。
漁業の活動の転換の歴史が垣間見え、興味深く、常民研で何ができるのではないかという思いを新たにした。
常民研はボトムアップの活動をしているが、その活動により国を動かしたということに、成果が表れていると思う。

伊津野
現地の人の気持ちを知りたいと思い参加した。今回現地の方の話を聞けてよかった。

高野
研究という観点で参加したわけではなく、ニュースなどで流れている被災地の状況を自分の目で確認したいと思ったのと、自ら何かをしなければという思いで参加した。
我々の歴史というものが今回携わったような文書の形で残っているが、多くの歴史や文書が消えてしまっているのだという思いを持った。

窪田
何もしないでよいのかという思いを持っていたところに、今回のプロジェクトがあった。
多くの人数がそろい、多くの文書が救えたが、今回のように手を差し伸べることができる例は少なく、
消えてしまった記録の事を思うと心が痛む。常民研の持つ複製資料の活用について考えさせられた。


今回のように大事な資料を守ることができてよかった。これからも今回のような機会があれば参加したい。

白井
若狭の方でも知人の学者が文書レスキューの活動を行っており、ニュースでも流されていたが、今回の活動は周知がなされていなかった。
今回のような活動を神奈川大学もすでに行っていたことを知り、自分も何かしなくてはと思っていたので参加した。
建築などの観点においても、海に関する観点を向けなくてはならないという思いを抱き、今回の活動により資料をつぶさに残すという活動が出来たことは有意義であった。

田上先生
リーダーがその都度変わるという活動は上手くいかないのが常であるが、今回は常民研および、歴民の下地ができており、上手く活動ができたのがよかった。
震災という現象により、人の結びつきが新たに強固になったというのは、得る部分が大きかった。
一致団結した時の強さを実感できたこと、ひとつ残らずやり遂げることが出来たということは評価に値するであろう。

5月29日(日)

前日の方針変更を受け、真空冷凍乾燥に出すための梱包作業を行った。


6時    起床

6時30分  朝食
      雨のため畑作業中止。

7時30分  黒潮旅館出発
    
7時45分  作業開始

      エタノール消毒を行っていた作業台の片付けを行い、梱包作業のスペースを確保する。

8時30分  梱包作業開始

      4班に分かれ梱包作業を行う。
      午前中は資料群2−4−1から2−4−6の梱包を手分けして行う。

12時    昼食

13時15分 作業再開

      資料群2−4の作業終了後、A班およびC班は1階の梱包作業に着手。
      B班およびD班は引き続き、2階の資料群の梱包作業を行う。

18時    夕食

18時40分 ミーティング


●作業の進捗状況

資料群1-5、1-6、2-2、2-3、2-4の梱包作業が終了。ダンボールが計70箱となる。

明日は引き続き梱包作業を行い、資料群1-1、1-2、1-3、1-9、1-10、1-11、2-5、2-6を終了させることを目標とする。
資料群1−4、1-7、1-8は個人の資料のため欠番とし、資料群2-1以外の資料、約120箱を発送可能状態にする。